朝と夜、瞑想を続けて感じた心の変化。瞑想アプリと私の静かな習慣

朝も夜も、瞑想をゆるく続けてみた
瞑想アプリを使って夜の瞑想を続けているうちに、「朝の時間にも瞑想を取り入れたらどうなるだろう?」という興味がわいて、次のステップとして、朝にもチャレンジしてみることにしたと、前回のブログでお話ししました。外からの情報ではなく、自分の内側に意識を向けることから始めてみたら、どんな1日になるのか。それを知りたくなったのです。
この記事では、そんな風にして始めた「瞑想アプリを使った、朝と夜、両方の瞑想習慣」を、しばらく続けてみて感じた心の状態の変化について記録してみたいと思います。
朝の瞑想:1日のスタートに「静けさ」を取り戻す時間
朝の瞑想を取り入れたことで、まず最初に感じた変化は、「朝の時間に余裕が生まれた」ことでした。忙しい朝の時間にスマホをチェックしたりバタバタと支度を始める代わりに、5分だけいつもより早めに起きる。そして瞑想アプリをセットしたら音に耳を傾け、目を閉じて静かに座る時間を持つ。それだけで、まるで頭の中に詰まっていた“今日やることリスト”が一度ふっと消えていくような感覚がありました。そしてその後の時間の流れが、少しだけゆっくりと感じられるようになったのです。
心の状態の変化
最初に心の変化に気が付いたのは、通勤途中に電車が遅延していて、いつもならイライラしてしまいそうな場面がありました。でもその日は、「あ、遅れてるんだな」と思っただけで、意外なほど冷静でいられたのです。そのときふと、「あれ、これって朝の瞑想の効果かな?」と気づきました。
瞑想中に意識する「呼吸」や「今ここ」に気づく感覚が、知らないうちに日常にも浸透してきていたのかもしれません。自分の心の状態を整えることで、外の出来事にもゆとりを持って向き合えるようになる——それが、朝の瞑想を通して得た大きな学びです。
瞑想アプリの力を借りて、手軽に習慣化
私は瞑想アプリGASSHOを使って実践しているのですが、これがまた、とても手軽で助かっています。音に耳を傾けながら、数分間呼吸に集中するだけなので、初心者の私にも続けやすいのです。「朝の5分」を少しだけ静かに過ごす。それだけで、心がリセットされるような感覚があります。
夜の瞑想:一日を手放すための「区切り」
夜の瞑想は、1日の終わりに頭と心をそっと落ち着かせるための「儀式」のような存在になりました。最初は「眠れるようになればいいな」という軽い気持ちで始めたのですが、続けていくうちに、睡眠のためだけではない大切な役割があることに気づきました。
今日を静かに手放す時間
夜の瞑想をすることで、「今日という1日をそっと手放す」という感覚を持てるようになってきました。どんなに忙しかった日でも、静かに音を聞きながら、瞑想の時間をとることで「今、自分はもう頑張らなくていい」と思えるのです。その安心感が、眠りに向かう心をやわらかく包み込んでくれます。
ある日、仕事でミスをして落ち込んでいた夜、瞑想の中でふと「今日のことは、今日のうちに置いていこう」と思えました。誰に言われたわけでもなく、ただ呼吸を感じているうちに、そんな言葉が自分の中から出てきたのです。それは夜の瞑想が「睡眠のための瞑想」というだけではなく、「自分を受け止める時間」にもなっていた証かもしれません。
頭の中を片付けるような感覚
また、夜の瞑想を続けていると、頭の中が整理されていくような感覚もあります。1日の間にたくさんの情報や感情が心に蓄積されていく中で、それを静かに“片付ける”ようなプロセスが、夜の瞑想にはある気がするのです。その結果、眠りの質が少しずつ改善されてきたように感じています。
朝と夜、両方を続けてみて見えてきたこと
朝と夜、どちらも瞑想を取り入れるようになってから、心の中に「リズム」が生まれたような気がしています。朝は“リセット”、夜は“クールダウン”。それぞれの時間帯で、瞑想が果たしてくれる役割は少しずつ違いますが、どちらも自分にとって大切な「静けさ」の時間です。
自分の心の状態に気づく力が育ってきた
この習慣を続ける中で、以前よりも自分の心の状態に気づきやすくなってきました。たとえば「今、なんだか焦っているな」とか、「ちょっと疲れてるかも」といった微細な心の状態の変化に敏感になったのです。それは、朝晩に静かに心と向き合う時間があるからこそ得られた感覚だと思います。
一日の中に“静けさ”が2回あることのありがたさ
朝と夜、それぞれ瞑想アプリを使って5〜10分程度の短い時間ではありますが、その“静けさ”が自分の生活の中にしっかりと根を張ってくれました。日中の慌ただしさの中でも、「あ、私は今日もこの静かな時間を持てたな」と思えるだけで、どこか安心できるのです。まるで心が深呼吸をしているような、そんなリズムが生まれました。
おわりに
朝と夜、瞑想をゆるく続けてきた中で、いちばん強く感じているのは、「心に余白が生まれる感覚」です。以前は常に頭の中がいっぱいで、次のタスクや締め切りのことばかり考えていた私ですが、今はほんの少しだけ、「立ち止まる余裕」ができてきた気がします。
この静かな習慣を、これからも「生活の調律」として大切にしていきたいと思っています。
そして最近では、日常の中にも瞑想のような“ちょっとした静けさ”を見つけられるようになってきました。たとえば、朝のコーヒーを入れる時間や、通勤の電車でぼーっと窓の外を眺める時間。そんな日常の隙間にも、小さなマインドフルネスのヒントがあると感じています。
次回は、“家事や仕事の合間にできる小さなマインドフルネス”について書いてみたいと思います。忙しい毎日の中にも、静けさはちゃんと存在している——そのことを、もっとたくさんの人と分かち合えたらうれしいです。