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アプリ体験記

場所も時間もいらない、ちいさな瞑想。生活の中で出会うマインドフルネス

場所も時間もいらない、ちいさな瞑想。生活の中で出会うマインドフルネス

はじめに:「次回は小さなマインドフルネス」と言ったけれど、その前に

朝と夜に行う瞑想について記録した前回のブログ。あのときは、瞑想を生活の中に取り入れることで、少しずつ「心に余白が生まれる感覚」が育ってきたことを書きました。そしてその最後に、「次回は、家事や仕事の合間にできる小さなマインドフルネスについて書いてみたいと思います」と書いたのですが——。実は、そのあとにふと心に浮かんだ疑問がありました。

そもそも、マインドフルネスって、なに?

私はすでに「マインドフルネス」という言葉をいくつかの本やアプリの中で目にし、知っているつもりでいました。だけど、自分がやっていることは本当にそれなのか?と問いかけてみると、少しだけあやふやな感覚が残っていたのです。

だから今回は、「日常にマインドフルネスをどう生かせるか」という本題に入る前に、その“そもそも”について少しだけふれてみようと思います。そして後半では、実際に私が取り入れている、「特別な時間も場所もいらない“ちいさな瞑想”」体験について書いていきます。私にとっての“近くの瞑想”、つまり「今この場所で、自分とつながる静けさ」について。

そもそも、マインドフルネスってなに?

本やアプリなどでは、マインドフルネスはよくこう説明されています。

「今この瞬間に意識を向け、評価や判断をせずに観察すること」

正直なところ、最初にこれを読んだとき、頭では理解したけれど「実感としては少し遠いな」と思ったのを覚えています。でも、朝と夜の瞑想を続けるうちに、少しずつわかってきたことがあります。それは、気づく”という行為は、特別な知識や修行が必要なものではなく、誰にでも、どこにいてもできるものなんだということ。そして、その気づきをやさしく見守る時間が、「マインドフルネス」なのかもしれないと感じています。だから今回のブログでは、マインドフルネスの理論を深く掘るのではなく、それをどう生活の中で「感じる」ことができるかにフォーカスしてみたいのです。

生活の中でマインドフルネスと出会う瞬間たち

「瞑想する場所がない」「時間がとれない」「集中できる部屋がない」

以前の私もそう思っていました。だけど、ある日ふとした瞬間に思ったのです。

「ここでも、できるかもしれない」

● 食器を洗っているとき

手の中で温かい水が流れていく感覚。洗剤の泡がきらめく様子。音、水の重さ、肌ざわり。いつもは無意識にやっている家事を、「感じながら」やってみる。それだけで、ちょっとした静けさが生まれます。

● パソコン作業の合間

メールを送ったあと、今日のタスクを確認する前に、ほんの1分だけ目を閉じて深呼吸。Gasshoアプリを立ち上げ、鐘の音だけを聴く。「次のことに移る前の間(ま)」を意識することで、頭の中がリセットされます。

● 散歩の途中で

足元の感触。通りすぎる風の気配。木々の葉の音。歩くことを「移動」ではなく、「感覚の体験」として味わってみると、普段とはまったく違う心地よさに出会います。

 

“ちいさな瞑想”を日常に組み込むコツ

● 「気づいたときがタイミング」

マインドフルネスは、「毎日同じ時間に、同じ場所でやらなければならない」ものではありません。むしろ、「あ、今ちょっと自分があわただしくなってるな」と気づいたときこそが、実践のチャンス。

● 自分なりの“スイッチ”を持つ

私の場合、それがGasshoアプリです。立ち上げると、心落ち着く声や音が流れてきて、今ここに戻るきっかけをくれます。アプリが“瞑想の時間を作る”のではなく、“気づきを思い出す装置”になっているのです。たとえば、お茶をいれるときにアプリを使ってもいい。1分間の音声を聴きながら、湯気や香りを感じるだけでも、それは立派な「瞑想」です。

● 「うまくやろう」と思わない

最初は「ちゃんとできてるか」が気になっていた私。でも、だんだん「感じられるときも、感じられないときもある」と思えるようになりました。大切なのは、「今、自分がここにいる」と一瞬でも思い出すこと。

おわりに:マインドフルネスは“ふとした時間”に宿る

マインドフルネスは、特別な修行ではありません。高価な道具も、静かな山の中も必要ない。

「今ここ」に気づくこと。それにやさしく立ち止まること。

それができれば、どこにいても、それは私のすぐ近くにある瞑想になる。私にとっては、自宅のキッチンでも、職場のデスクでも、駅のホームでも、静かな瞑想の場所になりました。

「場所も時間もいらない」からこそ、マインドフルネスは日常に根づいていくのかもしれません。そして、そうやって「気づき」を育てていくうちに、もうひとつのテーマが浮かび上がってきました。

それは、「自分への思いやり」です。
失敗したとき、落ち込んだとき、心がざわついたとき。
そんなときこそ、マインドフルであることはもちろん、それ以上に自分に“やさしくあること”が大切なのではないかと思うようになりました。

次回は、そんな私が感じた「マインドフルな自分への思いやり」について、綴ってみたいと思います。

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