手と手を合わせしあわせ

手と手を合わせて しあわせ~

このフレーズと共に、少女が合掌をする姿がとても印象的な、仏具屋さんのコマーシャルがありましたね。
とても可愛らしい、この合掌姿の少女を、一度は目にした事はあるでしょうか。

「しあわせ」と耳にすると、頭の中で「幸せ」という字体が思い浮かばないですか。

そして、その「幸せ」という字体からは『幸福・幸運・ラッキー・ハッピー』といった嬉しい事だけの意味を、イメージしてしまいがちではないでしょうか…

『しあわせ』と、調べてみますと、大きく2つの意味が記されています。

1つは、「運がよいこと。また、そのさま。幸福。幸運。」

恐らく、ほとんどの方がイメージするのは、こちらではないでしょうか。

もう1つはというと…

「めぐり合わせ。運命。」

どうでしょう…

「幸せ」=「めぐり合わせ。運命」と、率直に解釈するのは、なかなか難しいのではないでしょうか。

どうでしょう…

その「運命」という言葉には…

「人間の意志を超越して人に幸、不幸を与える力。また、その力によってめぐってくる幸、不幸のめぐりあわせ」という意味があるのです。

嫌な事から、目を背けたり、避けていませんか…

嬉しい事ばかりを望み、我を忘れて求め続けていませんか…

良い事だけが続く事を、「しあわせ」と思っていませんか…

光があれば影ができます。

表を作れば裏もできます。

この様に全ての物事には、反対があります。

一方だけを見てしまい、もう一方を見落としたり、忘れてしまっていませんか。

良い事も悪い事…嬉しい事悲しい事…
そんな全ての物事を受け入れる事が大事であって、またこの事に気付く事、気付ける事こそが、本来の「しあわせ」と言えるのではないのでしょうか。

仏教伝来のインドでは、右手を神聖な手、左手を不浄を扱う手とされています。この両手を合わせることは、聖なるものと俗なるものとが合一することという心を表す作法とされています。

少女が合わせた手には、良い事も悪い事も重ね合わす事によって、「しあわせ」であるという姿であったのではないでしょうか。