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瞑想とマインドフルネス

お坊さんの1日ってどんな感じ?

お坊さんの1日

お葬式や法要で会う機会もあるお坊さん。お坊さんは、普段どのような1日を過ごしているのか、ふと疑問に思ったことはありませんか。今回は、マインドフルネスや瞑想から少しだけ離れて、お坊さんの1日の生活の流れについてご紹介します。

そもそも、お坊さんのことをお坊さんと呼んで失礼はないのでしょうか。「お坊さん」「住職」「和尚(おしょう)さん」…呼び方の正解が分からないですよね。

やっぱり朝は早いのでしょうか。どんな食事をしているのでしょう。

お坊さんの休日など聞きたくても聞けない素朴な疑問を説き明かします。

お坊さんの呼び方は宗派によって異なる

「お坊さん」という呼び方に無作法はないのか気になっているひとも多いのではないでしょうか。お坊さんの呼び方は、宗派によって異なるようです。

まず、「お坊さん」とは、僧侶(出家して仏門で修行をしているひと)に対して親しみを込めて呼ぶ言葉で、僧侶全般の総称です。

住職と和尚さんの違いや、お坊さんのさまざまな呼び方をご紹介します。また、お坊さんに声をかける時の失礼のない呼び方も解説します。

「住職」とは

お寺を住居としており、お寺の運営や管理などを行っている僧侶を「住職」といいます。住職という立場のひとは、1つのお寺に1人だけであり、住職のサポートや見習いを務めている僧侶は「副住職」と呼ばれます。

「和尚(おしょう)さん」とは

日々修行を積んで一人前と認められた、教えを説く僧侶を「和尚さん」と呼びます。

「和尚」という字には読み方が複数あり、宗派によって読み方が異なるようです。

・浄土宗、臨済宗、曹洞宗・・・「和尚(おしょう)」
・真言宗・・・「和尚(わじょう)」
・天台宗・・・「和尚(かしょう)」

ちなみに、浄土真宗では「和尚さん」という言葉は使われません。「和尚」という言葉には、戒律を授ける者という意味もあります。

仏教において戒律とは、修行に邁進するひと達が守るべき生活の規律をいいます。仏教の戒律の考え方がない浄土真宗には和尚さんは存在しないのです。

お坊さんの失礼のない呼び方

今後、ご葬儀や法要などでお坊さんに会う機会もあるかもしれません。何と声をかけたら良いか分からないという不安を解消して、自信をもって呼びかけたいものです。

宗派や役職などに関係なく使っていただける呼び方は以下の通りです。

・〇〇寺(じ・てら)様・・・事前にお寺の名前を確認しておきましょう。
・僧侶様・・・階級に関わらず使っていただけます。
・本名+様・・・本名が分かっている場合、名字に様をつけて呼んでもいいでしょう。

第三者とする会話などでは使う機会も多いですが、面と向かって「お坊さん」と呼ぶのは失礼にあたるので注意が必要です。

お坊さんの1日の生活の流れ

お坊さんは1日をどのようにして過ごしているのでしょう。

夜が明ける前に起きて、休む間もなくお勤めを行っているイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

宗派やお寺の規模などによっても異なるようですが、仏門に入ったばかりの修行僧と住職とでは1日の業務スケジュールは変わってくるようです。こちらでは、副住職などの中堅として働いている一般的なお坊さんの1日のスケジュールをご紹介します。

6時半~7時 起床

起床後身支度を整え、寺院の門を開けて境内の掃除を始めます。ちなみに、修行僧の起床時間は3時〜5時とさらに早く1日が始まります。

7時30分 朝のお勤め

お寺の本堂と呼ばれるご本尊さまの前でお経を読みます。仏様への水やお花などのお供えも忘れずに行います。また、仏飯といわれる炊きたてのご飯もお供えし、お昼前に下げるそうです。

秋には落ち葉を掃いたり、冬は雪かきをしたりと庭の規模や地域によっても内容やかける時間は変わってくるようです。

8時 朝食

朝食には、お腹にも優しいお粥をよく食べるといいます。このような軽い食事を「小食(しょうじき)」といいます。昔から、仏教では1日1食を正午前に食べる昼食のみとされてきました。

9時 業務開始 

平日で葬儀や告別式などの法要がない時は、会計などの事務作業を行います。

お盆やお彼岸などが近くなってきた時期には、檀家さんへ法要の案内状を作成して送る作業も進めます。

12時 昼食

ご飯、漬物、お味噌汁やお野菜の煮つけなどのシンプルな食事となっています。

外回りや法要など臨時の仕事が入る時にはお弁当や外食をする機会もあるようです。

13時 業務開始

檀家さんから頼まれた塔婆(ご先祖様を供養するために用いられる木の板)を書いたり、お寺に来訪された檀家さんのお話を聞いたりします。

仕事がない場合は、午後がお休みになることもあるようです。

17時 夕方のお勤め

読経などのお勤めを行います。

18時 閉門

お通夜などの予定がない時は、お寺の門を閉め業務が終了します。

業務は一旦終了となりますが、お寺を住居としている住職はその字の通り、お寺にいるということが大切です。ひとがお亡くなりになった時には、早朝、深夜関係無くかかってくるお通夜の相談の電話にも対応する必要があります。

お坊さんの業務は、24時間体制ともいえるのではないでしょうか。

素朴な疑問

ここからは、お坊さんに対して思う素朴な疑問を3つ説き明かします。

お坊さんはお休みはある?

お寺に常駐されている住職と、有名で大きなお寺に勤めているお坊さんとでは、休日の取り方が大きく変わってくるといいます。

お寺に常駐されている住職の場合、基本的に休日は無いと考えていいようです。友引の日は葬儀を行わないという慣わしがありますので、友引の日の前日でしたら予定を組んでお休みを取ることができるようです。

一方で、大きなお寺に勤めているお坊さんは、会社勤めのサラリーマンと考えていただいていいでしょう。有給休暇もあり、基本的には休みは平日にいただくようです。

クリスマスはどうしてる?

お寺のお坊さんもツリーを飾ったり、「メリークリスマス!」とパーティーを楽しんだりするのでしょうか。調査したところ、何も関係なく私たち一般家庭と同じようにクリスマスを過ごしていました。

お子さんにクリスマスプレゼントをあげたり、ケーキやチキンも食べるようです。

「お寺 クリスマスツリー」で検索すると、画像も沢山出てきます。お寺だから、クリスマスをお祝いしてはいけないなんて決まりはないのですね。

お坊さんに会いに行っていいの?

何でもないのに、お坊さんに会いたいという思いだけでお寺へ行っていいのでしょうか。

調査したところ、「むしろ会いに来てほしい」という考えを掲げているお寺もあるくらいです。あらかじめ電話でお邪魔したい日時が問題ないかどうかを確認するのがいいでしょう。

歩歩是道場(ほほこれどうじょう)

歩歩是道場とは、禅の言葉です。「修行は道場だけでするものではなく、日々の暮らしそのものが道場であり修行である」という意味を表しています。

先ほどご紹介した、お坊さんの1日の生活の流れのような、決まった時間に決まったことを行うというルーティンに、私たちが活き活きと暮らしていけるヒントがあるのではないでしょうか。

日々の暮らしの中で私たちが行っている料理や掃除などが、億劫に感じる時だってあるでしょう。毎日同じことの繰り返しに見えるかもしれませんが、少し見方を変えてみませんか。ひとつひとつ集中して行うことによって、マインドフルネスになれるチャンスでもあるのです。

1日の始まりはお勤めにお掃除!身の回りを整え心も整えよう

今回は、お坊さんの1日の生活の流れをご紹介しました。お坊さんとは、僧侶(出家して仏門で修業をしているひと)全般の総称ですが、宗派によって呼び方が異なります。

宗派ごとの呼び方を覚えるのは難しいので、宗派や役職などに関係なく使っていただける呼び方を覚えておくといいかもしれません。

・〇〇寺(じ・てら)様・・・事前にお寺の名前を確認しておきましょう。
・僧侶様・・・階級に関わらず使っていただけます。
・本名+様・・・本名が分かっている場合、名字に様をつけて呼んでもいいでしょう。

「お坊さん」と呼びかけるのは失礼に当たるので注意してくださいね。

お坊さんの1日のスケジュールをまとめてみると、読経などのお勤め、事務作業に掃除と、なんとなく私たちの生活と変わりはないように感じずにはいられません。身の回りが綺麗に掃除され整理整頓できていると、心も穏やかに整います。

また、お坊さんに会う機会があった日には、少し緊張してしまうかもしれませんがお話しをしてみませんか。気になることを聞いてみたり悩み事を相談したりと、もっと気軽に接していいのかもしれません。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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